ダウンケット(羽毛肌ふとん)

某大手通販会社でよく見るダウンケット。
本当に売れているのでしょうか・・・。
快眠をもたらすとはとても思えず、非常に悲しいことです。

ウォッシャブルをうたい、側生地をポリエステル100%に。
ちなみに、冬用の羽毛ふとんで
最も多く見られるものの側生地がポリエステル85%、綿15%のものです。

高品質、ふんわりをうたっているものの
ダウン率50%(ギリギリ羽毛ふとん)で0.2kg入り。

実際に現物を見てみると、きっとその薄さに驚くことでしょう。
なお、夏のダウンケットに関しては
冬のふとんほどダウン率50%に目くじらをたてることはないかもしれません。

そして実際に寝てみると
側生地がポリエステル100%のため
快適さと程遠いものでしょう。

ただ、ポリステル100%で通気性が見られず、蒸れを感じて
その蒸れが暖かさと勘違いしてしまうおそれもあります・・・。

ダウンケットも、冬用の羽毛ふとんと同じく
側生地は綿100%のものが蒸れずに快適にお休みいただけますよ。

実際に触ってみるのが一番!

ふとんや座布団は側生地の違いでお値段が変わってきます。
実際に側生地を触ってみると、ごわごわしていたり、しなやかだったり・・・。

ふとん・座布団に関しては
「実際に触ってみる」
というのが実は重要だったりします。

わたふとんなどの製品には型番などありません(側生地には柄番号などはあります)。
中身の見えないわたや羽毛などで調整したりできるため
全く同じ商品というのは難しいんです。

通販など、写真や宣伝文句だけを見て購入した場合に
「ズレ」を感じてしまうこともあります。

ということで、ふとんは実際に見て買う
相談して買うことをオススメします。

羽毛ふとんとふとん用掃除機

一時期流行ったふとん用掃除機
羽毛ふとんとの相性はどうなんでしょう。

結論を先に書くと・・・あまりよくありません。
普通に表面のゴミが取れるだけです。

理由は、羽毛ふとんの側生地は非常に密、目が詰まっている生地なんです。
ダウンプルーフ加工と呼ばれる加工を施しています。

なぜか?中の羽毛が出てこないようにするためです。
ということは、ふとんの中のゴミやくずが取れることはまずありません。
もし取れるようなら中の羽毛が出て来てしまいますよね。

羽毛ふとん

羽毛ふとんの中まできれいにしたいのであれば、リフォームです。
汚れた側生地も新しくなります。

特にプレミアムダウンウォッシュなら
中身を取り出して洗うので新品同様にふっくらきれいになりますよ。

羽毛ふとんと羽根ふとんの違い

羽毛ふとんと思ったら羽根ふとんだった・・・。

羽毛ふとんのお仕立て直しのご依頼でお伺いしたところ
羽根ふとんだったということが、年間に数件あります。

羽毛ふとんと羽根ふとんは別物です。

ダウンとフェザーの割合の違いが名称の違いです。
ダウンを50%以上使っていれば、羽毛ふとん。
それより少なければ羽根ふとんです。

綿毛のようなものがダウン。
軸を持った物がフェザーです。
小学生の時などに、赤い羽根などで見たことのあるものはフェザーですね。

ふとんを触ってみて、硬い手触りがあったら
それはフェザーの軸の部分です。

夏場の肌布団として、羽根ふとんを用いることはありますが
冬場のふとんとして羽根ふとんは「なし」です!

今でも時々新聞広告や通販で羽根ふとんの販売が見られますが
羽毛ふとんと思って購入されませんよう、お気をつけください。

羽毛ふとんについて「ん?」と思うことがありましたら
下関市彦島の末次ふとん店・末次羽毛工房にお気軽にご相談ください。

中身が少なくても羽毛ふとん

「ネットで羽毛ふとんを買ったんだけど、暖かくなくて・・・」と。

タグを見たところ、羽毛内容量が0.8kg。
合掛(あいがけ)ふとんでした。
つまり、春秋に使うような羽毛ふとん。

寒い冬用に使うものでしたら、1.3~1.4kgは欲しいところ。

さらに薄く~0.5kg入りのようなものは、ダウンケット(肌掛ふとん)です。

ダウン
ダウン

羽毛ふとんは中身のダウン率が50%以上あれば良いだけです。
実際に見てみると薄いのは一目瞭然なんですが
ネットではそうもいきません。

ふとんは実際に見て、触ってから購入されることをオススメします。
さらに言えば羽毛工房と呼ばれるような、自店で羽毛ふとんを作っているお店が安心ですよ。

0.8kgほど少なくないにしても
最近の羽毛ふとんは1.0~1.1kgのものが多く見られます。
理由は原料価格の高騰。
中身を少なくすることで、見た目の価格を抑えているんです。
食品などでも見られる手法ですね。

下関市近郊で、羽毛ふとんのことなら
末次ふとん店・末次羽毛工房に安心しておまかせください。