羽毛ふとん、表示がない場合はポリエステル混の側生地です。

前回、羽毛ふとんのダウンの割合と量についてお知らせしました。
今回は、羽毛ふとんの側生地について。

かつて、羽毛ふとんの側生地はあまり注目されてきませんでした。
それは昔はほぼ全品が綿100%の生地を使っていたから。

綿100%の側生地を使っていて、優れている超長綿など、綿100%の中での品質の優劣の差がありました。
そしてさらにやさしい肌触りなどをうたい、絹の側生地を用いたものも出てきました。
絹は非常に優れた側生地でしたが、強度に弱点があり、使っていくうちに側生地がこすれたりして部分的に破れてしまい、羽毛が吹き出てくる心配がありました。

羽毛が吹き出すようになったら、仕立て直し(リフォーム)するしかありません。
一時しのぎとして吹き出す部分にテープを貼ってしのいでください。・・・と脱線してしまいました。

そして綿と絹中心だった羽毛ふとんの側生地にポリエステル混のものが見られるようになりました。
ここ5年程度で一気にポリエステル一色に。

量販店などで販売されるほぼ全品がポリエステルに。
多くがポリエステル85%、綿15%の側生地です。

しかし、販売する際に側生地についての記載はほぼありません。

表示がない場合はポリエステル混生地と思ってまず間違いありません。

量販店などで並ぶ羽毛ふとんは、大手寝具メーカーの羽毛ふとんでもポリエステル混生地のものがほとんど。悲しい現実です。


ポリエステル混の生地を使うメリットは、売り手側のメリットが非常に大きいように思われます。

まず第一に価格を抑えられます。

さらに綿の側生地よりも側の重量が軽いため
中身の羽毛の量を減らしてもふんわり感を生み出すことができるんです。
だから中身の量が1.1kg入りなどと減ったことは、ポリエステル生地を使うことと切っても切り離せません。


羽毛ふとん本来の良さを活かすのは、吸湿性などに優れた綿100%の側生地です。

ふとんの中は冬であっても暖かく、体から発される水分などで湿度が高くなります。
その湿度が高くなれば不快に感じるため、ふとんで湿度を調整する必要がありますが
ポリエステル混の生地では調湿能力が劣るんです。

羽毛ふとんを新しく購入される際には側生地にも注目してください。
羽毛ふとんを長く快適に使うためには、側生地が綿100%のものを選ばれることをおすすめします。

羽毛ふとん

下関市彦島の末次ふとん店では、綿100%の側生地の羽毛ふとんを今でもしっかり販売しています。
安心しておまかせください。

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