カーテンフックについて

前回の続き。

Aフックは主にレースに使うフック。
レールを見せるフック。
窓に近い方(部屋から見て後ろにある方)のカーテン、主にレースに使われます。

ドレープ(厚地)カーテンに使うこともあります。
天井にレールがついている場合や
レールを見せたいポールレール(装飾レール)の場合には、Aフックを使います。
最近ではポールのレールではない場合でもAフックを使うことがあります。

Bフックは主にドレープ(厚地)カーテンに使うフック。
Bフックはレールを隠すフック。
部屋の内側(部屋から見て手前にある方)のカーテン、主にドレープ(厚地)に使われます。

ポールレール(装飾レール)の場合
レールを隠すためにレースをBフックにすることもあります。

アジャスター・金属フック

Aフック、Bフックと紹介してきました。
かつて、フックは金具でした(写真:右)。

しかし、最近ではアジャスターフックと言われる
プラスティック(樹脂製)のもの(写真:左)がほとんどです。

なぜか・・・
ランナーに引っ掛ける部分を上下に動かすことで
1つのフックでAフックとBフックの両方で使うことができるため
在庫を多く持たなくてもよくなることが一番かもしれませんね(メーカー側の都合)。

また、フックが動くことでカーテンの丈を微調整することができます(取付、洗濯後などに便利)。

さらに、プラスティック(樹脂製)のため
厚地のフックによってレースのカーテンを傷めてしまうという恐れも軽減されます。
厚地の金属のフックが曲がってしまって、レースに当たっていることがあります。

ただ、フック部分が動くため、洗濯などで取り外す際
知らないうちにフックの位置がずれてしまっていることもあります。
また、フックの部分だけ紛失したり、プラスティックのため折れる心配もあります。

なお、当店が取り付けたカーテンで
フックの紛失、折れなどの不具合が生じましたら
無料で1本からサービスしていますので、お気軽にご連絡ください。

カーテンフックの使い分け

カーテンの取付に伺った際
既存のカーテンフックを間違って使っている方がいらっしゃいます。

おそらくフックを外してカーテンをお洗濯された後
フックを戻す際に誤って付けてしまったのでしょう。

気付いた際には、きちんと説明させていただきますが
カーテンフックが2種類(金属フックの場合)あるということを知らない方も多く
使い分ける必要があることをお伝えすると「なるほど」とおっしゃいます。

カーテンフック
2種類のカーテンフック(金属)

写真のように2種類あることをご存知でしたか?
私のところは金属ではなく、プラスティックだけど・・・という方もいらっしゃるかと思います。

アジャスターフック
プラスティック製のフック

最近のフックは、ほぼこのプラスティック。
少し形が違うものもあるかもしれませんが
こういう感じのプラスティックのものでしょう。
アジャスターフックと呼ばれています。

これは、1つのフックで上写真のような金属のフック2種類をまかなうことができます。

フックの位置をカチッカチッと動かすことができます。
このフックの位置が写真のように上にあれば
金属フックの写真の左側の役割。

下に動かせば金属フック写真の右側の役割になります。

写真は上下に矢印を書いていますが
実際には一方向、上から差し込み
下方向にだけ動きます。

前口上が長くなってしまいましたが
ここでは金属のフックを参考にして説明します。
もう一度写真をご覧ください。

カーテンフック

写真左側のものをAフック。
写真右側のものをBフックと呼びます。

Aフックは主にレースのカーテンを。
Bフックは主にドレープ(厚地)のカーテンを、つけるときに使います。

なぜABを使い分けるのでしょうか・・・。

カーテンとカーテンレールの関係により、使い分けが必要になります。

少し長くなりましたので、続きは次回にお伝えすることにします。

今回の結論としては
Aフックはレースカーテンに。
Bフックはドレープ(厚地)カーテンに使ってください。

ドレープ(厚地)カーテンのお手入れについて

ドレープ(厚地)カーテンは日頃から
ハタキなどで表面の汚れ(ホコリ)を落としてあげてください。

厚地のカーテンは洗濯が大変ですから
日頃からホコリを落としておくことが大切です。

そうすることでレースのカーテンほど頻繁に洗う必要もありません。
レースのカーテンをきれいに保っておけば、厚地の汚れも抑えられますよ。

レースのカーテンをきれいに保つには、窓の掃除も大切です。

また、お洗濯などカーテンを外した際にはカーテンレールもきれいに掃除しましょう。
フック同様、意外に汚れているものです。
特にレールの上、ホコリがたまりやすい所です。

カーテンのお洗濯について

2回にわたってカーテンのお洗濯についてお知らせしましたが
洗い方などについて質問されることがありましたのでお応えいたします。

カーテンを洗濯する際には
まず洗濯絵表示を見て、家庭で水洗いできるかを確認しましょう。

そして、カーテンが裂けたりしていないか
強度は大丈夫か確認してください。

洗濯することでカーテンが裂けてしまっては元も子もありませんから。

カーテンをカーテンレールから外し、フックを取り外してください。
縫製によっては取り外せない(外しにくい)ものもあります。
取り外したフックも洗われると良いでしょう。

フックも意外に汚れています。

アジャスターフック・金属フック
カーテンフックは取り外して洗濯しましょう

カーテンはたたんで、洗濯ネットへ入れて洗うとダメージが防げます。

洗濯機による脱水は、し過ぎるとしわの原因になりますので短い時間で(20~30秒以内)。

乾燥は実際にレールにかけて乾かしてください。

自然乾燥が縮み防止にもなります。
短くなったかな?という場合は、乾燥する前に裾部分を軽く引っ張ってあげると良いですよ、軽く。
強く引っ張ってしまうと、レールが曲がる、カーテンが破れるなど不具合が生じてしまいます。

水滴が垂れる場合がありますので、カーテンの下にタオルや新聞紙を敷かれると安心です。

花粉対策カーテンこそ、今のうちに洗っておきましょう。

ここ数年、花粉対策カーテンの知名度がグンと上がったように思います。

当店のオーダーカーテンにも、花粉対策のものはあります。
ただ、この花粉対策のカーテン
購入時の説明や説明書などがあるのかもしれませんが
非常に重要なことをしなければいけません。

それは・・・カーテンを洗濯することです。

この花粉対策のカーテンは
外から入ってくる花粉をキャッチして
室内に入ってくることを防ぐものです。

ということは、洗濯しなければカーテンに花粉がずっとくっついたまま。

最悪の場合、花粉の時期が終わっても、カーテンから花粉が飛散してしまうことも・・・。
レースのカーテンは年に2、3回洗濯することが長持ちの秘訣ですが
花粉対策のカーテンは特に洗濯が重要です。
花粉の時期が終わったら、花粉を落とすためにも洗濯をしましょう。