羽毛ふとんの価格を抑えている秘密

羽毛ふとんの内容量と側生地についてお知らせしましたが
実はこの2点、切っても切れない関係性があります。

羽毛ふとんの選び方

羽毛ふとんの内容量が減った理由は
羽毛価格が高騰したことが一番の要因ですが
側生地にポリエステルを用いることがその手助けをしています。

と言うのも
ポリエステルの側生地は綿のものに比べると軽量です。
200g~の差がありますが、手で持っても軽さの違いが分かります。

側生地が軽いということは羽毛にかかる負荷が軽くなり
羽毛の量が少なくても、ふとんがふっくら見えるということになります。

実際に羽毛が同じ1.1kg入りで
綿のものとポリエステルのもの、側生地だけを変えた場合
見た目のふくらみが全く違います。
一見するとポリエステルのものが良く見えます。

ポリエステルを使えば中身が少なくてもふっくら見える。
ここに羽毛ふとんの価格を抑えるコツ?秘密があります。

食品などで見られる手法が羽毛ふとんでも採られています。
内容量を少なく、側生地の質も落ちているけど、価格だけは変わらない。
価格を上げないように、内容量を減らし、側生地の質を落とす。

以前に買った金額では同じ品質のものは買えなくなっています。
だからこそ、お持ちの羽毛ふとんをリフォーム、仕立て直しをすることに
ますます価値が高まっています。

リフォームした方が良いものなのか
買い替えた方が良いのか、判断するのは難しいと思います。
そこは専門店である下関市彦島の末次ふとん店。
末次羽毛工房に安心しておまかせください。

羽毛ふとんを買い替える前に、捨ててしまう前に
一度ご相談だけでもお気軽にどうぞ。

羽毛ふとんの側生地にも気をつけましょう

前回、羽毛の内容量に気をつけましょうということで
最近の羽毛ふとんの中身の量が少なくなっているため
暖かくないかもしれないことをお知らせしました。

今回は、羽毛ふとんの側生地にも気をつけましょう
という内容でお知らせします。

以前、羽毛ふとんの側生地は綿100%が当たり前でした。
中には、より高品質として絹100%のものもありました。
ただ絹は肌触りは良かったかもしれませんが
生地として弱く、長年使っていると擦れて破れやすいデメリットがありました。

当店に仕立て直し、リフォームで持ち込まれるもので
絹のものは擦れて破れてしまっているものがほとんどです。
破れたからリフォームされるとは思いますが・・・。

話がそれましたが
綿が当たり前だったのが、羽毛価格、綿価格が高騰したことにより
ポリエステルなど化学繊維を用いたものが多くなってしまいました。

羽毛ふとんは絶対綿!

今や大型店や量販店など、他店では
ほとんどがポリエステル85%、綿15%のもので
綿100%の側生地を使った羽毛ふとんは見られなくなってきました。

手触りが絹に近く感じられるものも見られ
一見優れているように思われますが
羽毛の良さを活かすのは、やはり綿素材になります。

お客様の中には
「お宅には綿100%の羽毛ふとんがあるのね」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。
昔からずっと使われている方は
綿のものが優れていることは体で分かっているようです。

羽毛ふとんを購入する前には
特に自分で選んで、レジに持って行って購入される際に
商品タグや説明書きを見て、側生地の素材を確認するようにしましょう。

納得して暖かく気持ちの良い羽毛ふとんを選んでいただきたく
当店ではしっかりと説明させていただいています。

下関市彦島の末次ふとん店。末次羽毛工房。
他店では見つからなくてもご安心ください。
今でも綿100%の側生地の羽毛ふとんを作っています。

羽毛の内容量には気をつけましょう

よし、今シーズン、羽毛ふとんを買い替えよう!

そう思われている方、ご注意を。
近年羽毛の価格が高騰しているため
以前ほどの暖かい羽毛ふとんではないかもしれません。

もし、長年お使いの羽毛ふとんをお持ちで
買い替えを考えているのであれば、まずはリフォームをお考えください。

では、なぜ暖かい羽毛ふとんではないかもしれないのか。
上に書いたように、羽毛の価格が高騰しているから。

羽毛ふとんの見た目の価格を抑えるために
中身を極端に減らしています。

買い替えを考えるほど以前の羽毛ふとんであれば
羽毛ふとんの中に入っている羽毛の量は1.4kgのものがほとんどです。
それが、現在一般的なものは1.0~1.1kgしか入っていません。

そしてそれでは暖かくないことに気付きだしたのか
(気付かれだしたと言うべきなのか・・・)
大型店などの販売店は「増量」羽毛ふとんと銘打ち
1.2kgのものを販売したりして、お得感を出しています。
が、以前に比べればそれでも中身の量は少なく
暖かさには不安を覚えてしまいます。

当店では、当店工房で自ら手作業で1枚1枚仕上げているために
今も変わらず1.4kgを基本としています。
他店の例にならえば「大増量」羽毛ふとんと呼べるかもしれませんね。

羽毛ふとん

他店で購入後、暖かくないというご相談から
かなりきれいな状態にも関わらず
仕立て直しのご依頼を受けることが以前より増えているように思われます。

初めて羽毛ふとんをお使いの場合は
こんなものか、と思うのかもしれませんが
買い替える場合には「あれ?」と思うことしばしばです。

タグや説明文など、文字は小さいかもしれませんが
購入する前にはしっかり確認するようにしましょう。
当店では、しっかり説明させていただきます。

下関市彦島の末次ふとん店。末次羽毛工房。
今も暖かい1.4kg入り羽毛ふとんを作っています。
安心しておまかせください。

合掛ふとん、肌掛ふとん(ダウンケット)

前回お知らせしました、夏前のふとんについて。
分かりやすいのが羽毛ふとんですので
羽毛ふとんを例にとってご紹介。

羽毛ふとんはダウン率が50%以上のものになり
それ以下のものは羽根ふとんになります。
重さに関しては決まりがないため
夏物でも冬物でも「羽毛ふとん」です。

ただ専門店では、冬用の羽毛ふとんを単に「羽毛ふとん」
春秋に使うものを「合掛(羽毛)ふとん」
夏に使うものを「肌掛(羽毛)ふとん」「ダウンケット」
と呼ぶことが多いでしょう。

中身の羽毛の量の目安としては
冬用のものが1.3kg~1.4kg。
(量販店などでは1.1~1.2kg程度)
合掛ふとんは0.6~0.9kg。
肌掛ふとんは0.4kg以下でしょう。

羽毛ふとん比較冬・合掛・肌掛
奥:冬用 中:合掛 手前:ダウンケット

前回も書いたことですが
量販店では春秋ものを扱うことが少なく
肌掛ふとん、ダウンケットが多く販売されます。

合掛ふとんは少し厚みがありますが
ダウンケットは中身の羽毛の量が
0.4kg以下、0.3kgなど少量のため
非常に薄く、頼りないと思われる方もいらっしゃいますので
初めて購入する前には実際に確認されると良いでしょう。

と、これまで羽毛ふとんについて紹介してきましたが
夏は汗をかきやすい時季ですので
吸水性、吸湿性に優れた天然繊維、綿のもの
当店手作りの綿わたの合掛ふとんも人気です。
冬は羽毛ふとん、夏は綿わたのふとん。
という方も多くいらっしゃいます。

寝具選びに困った時には
下関市彦島の末次ふとん店におまかせください。
綿わたふとんも羽毛ふとんも1枚1枚丁寧に
当店で手作りしています。

寝具原料も値が上がり・・・

前回、インテリア製品が価格改定、値上げされるとお知らせしました。

しかしインテリア製品に限らず、いろいろなものの値段が上がっています。
綿製品、羽毛など原料から価格が上がっており
手作りを続けている当店でも値上げが避けられない状況にあります。

インテリア製品は価格改定でモノが変わることはありません。
が、寝具は原料価格が上がってくると
それまでと同じ価格で提供しようとして、無理がきて
明らかに品質が落ちます。

数年前からの羽毛ふとんの品質低下を見れば明らかです。
ただ、分かりづらく品質を落としているので気をつけなければいけません。
品質は落ちているのに価格は20,000円を切るくらいでキープ。

カラクリを説明すると
側生地が綿が基本だったものが
ポリエステルを混ぜることで価格を抑える。
そしてポリエステルの割合を増やして、さらに価格を抑える。

中身の羽毛が1.4kg前後が基本だったものが
量を減らして、1.2~1.1kgに。

今ではポリエステル100%の側生地にして
中身の量が1.0kgに
なんて羽毛ふとんも見られます。
この羽毛ふとんは、はっきり暖かく快適なものとは言えません。

羽毛ふとんの選び方

寝具を購入する際には、価格も重要ですが
品質を見極めて購入するようにしましょう。
当店では、購入していただく際にはしっかりと説明させていただき
実際に見て、触って、実感していただいています。

下関市彦島の末次ふとん店。
羽毛ふとんも綿わたふとんも当店手作りで仕立てています。
安心しておまかせください。