羽毛ふとんのリフォームの価格を決めるのは、その5

特に朝晩、一気に冷え込んできましたが
暖かくお休みになってますか?
急な冷え込みには寝具でしっかり対応しましょう。

今回も、羽毛ふとんのリフォームについて。
羽毛ふとんのリフォームの金額は
主に、次に挙げる3点で大きく変わることをお伝えしています。

1.新しい側生地の品質
2.羽毛の洗浄方法
3.不足分の羽毛

今回は、3.不足分の羽毛について。

当店では基本的に羽毛ふとんの仕立て直しの場合
抜き取った羽毛の量以上で仕立て直しています。

洗浄、特にプレミアムダウンウォッシュの場合
羽毛を取り出して、徹底的に洗浄するため
羽毛のちりやごみ、取れてしまったダウンなど
くずになってしまったものは取り除かれ
きれいな状態で、次に使える羽毛だけを再利用するため
1割程度は中身の羽毛の量が減っています。
もちろん羽毛の程度や使用年数などによっても変わってきますが
減ることは間違いなく、場合によっては2割程度の減少も。

そこで目減りした量は、当店が責任を持って新しい羽毛を補充して
きれいにふっくらとするように、仕立て直しています。
およそ200g程度を目安に、新しい羽毛をサービス補充しています。


通常の範囲を超える量の補充羽毛が必要になった場合に
不足分の羽毛によって、金額が変わります。

例えば、夏の肌布団や合掛ふとんなど、薄めのものを冬用にする場合。
ダブルサイズの羽毛ふとんを通常のシングルサイズ2枚にする場合。
また、破れてしまった羽毛ふとんから大量に羽毛がなくなってしまっている場合。
などが考えられます。

薄めの羽毛ふとんの中身の量は、およそ多くて800g程度です。
冬用の羽毛ふとんは、当店標準で1.4kg仕上げですので
単純に600g不足します。

ダブルサイズの中身の量は、1.9kg程度です。
最近の羽毛ふとんは中身の量が減っているため1.5kgのものも見られます。
1.9kgと仮定して、シングルサイズ2枚は1.4×2=2.8kgですので
単純に900g不足します。

600~900g不足となると、足し羽毛代金を別途いただくことになるため
標準のリフォーム料金に足し羽毛代金がプラスされます。

ダブルサイズ1枚をシングルサイズ2枚にする場合
例えば1枚を冬用に、もう1枚を少し薄めの春秋用などにする場合には
足し羽毛料金が必要なくリフォームできる場合もあります。


また、ここ数年の羽毛の価格高騰などにより
羽毛ふとんの中身の量が激減しています。
そのため、通常のシングルサイズのリフォームの場合であっても
羽毛の量が少なく、足し羽毛代金をいただく場合があります。
最近のシングルサイズの主流が1.1kg程度になっています。
1.0kgのものも見られるようになってきたため
400g程度の足し羽毛が必要になる場合も考えられるため
別途料金をいただくことになります。

他店、通販などで安さにつられて購入したところ
側生地はポリエステルで中身も少ないため
快適ではないということで、まだ新品同様なきれいな状態で
仕立て直しのご依頼を承るケースが少しずつ見られます。
結局、安くない買い物になってしまう場合もあるため
しっかりとした説明を受けられるところでの購入をおすすめします。

新品もリフォームも、羽毛ふとんのことなら
下関市彦島の末次ふとん店・末次羽毛工房に
安心しておまかせください。
羽毛ふとんも1枚1枚丁寧に自店工房で手作りしています。

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