座布団の置き方

先日、お盆の法事、法要に欠かすことのできない
御前座布団についてお知らせしました。

法事、法要など、最近は椅子を使うことが多く
座布団を目にする機会も少なくなってきましたが
だからこそ、座布団についての注意点?豆知識?をお知らせします。

座布団は正方形ではなく、長方形です。
短辺と長辺では約4cm長さが違います。
なお、小座布団やクッションは正方形です。

そして長方形であるということは
使う時(座る時)に向き、置き方があります。
縦長にして座るようにしましょう。

前(ひざの方)を座布団の側生地に
継ぎ目がないように置くことで(下写真参照)
必然的に縦長になります。

座布団の前
座布団の前

座布団には裏表もあります。
ちょっと分かりにくいですが
三辺の継ぎ目があるところを見て
生地が上からかぶさっている方が上になります(下写真参照)。

座布団の横
座布団の横の継ぎ目

座布団には前後、そして裏表があります。
御前座布団などで使う際には気をつけるようにしましょう。
座って使うもののため、意外に目線が下がって
目につきやすいのも座布団の特徴です。

座布団の四隅には房がついています。
ふとん店としては、中身の綿がずれないようにするという
実用的な意味を持っていますが
以前のチコちゃんの放送では「邪気を払うため」と言われていました。


なお、自宅以外で座布団に座る機会があった場合に
前後や裏表が間違っていることに気が付いても、そのまま座りましょう。
わざわざ注意したり、これみよがしに指摘するのは野暮です。

最近ではふとん以上に、座布団の手作りが少なくなってきたようです。
ふとん同様、手作りと機械仕上げでは全く仕上がりが違います。
座布団の場合、座り心地がまるで違います。
機械仕上げではコロコロ、ふわふわで座り心地が良くありません。

下関市彦島の末次ふとん店、座布団も当店職人が手作りしています。

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