羽毛ふとん、破れチェック、絹側。

側生地が破れていないかについては先日書きましたが
側生地破れに関して気を付けていただきたい羽毛ふとんがあります。

絹を使った羽毛ふとんです。

絹を使うことによって、光沢が出て高級感があり
肌触りも良いのですが、実際に使うときにはカバーをつけるので
あまり意味がないとも言えます・・・。
実際綿カバーとの相性もいまいち・・・。

この絹を使った羽毛ふとん最大の欠点と言えるのが
側生地の強度です。

綿100%のものに比べて、耐久性が劣ります。
そのため、擦れることによって生じる破れが非常に多く見られます。

また、上記の絹側の生地の弱さを考えて
絹の側地(下の写真で言えば、青い絹地)の下に
ポリエステルなどで二重になっているものも見られます。

羽毛の吹き出しは防げますが、通気性や重さなど
絹のメリットを活かしきれていないものもみられます。

絹側、二重側の羽毛ふとん

一般的に絹生地の羽毛ふとんは中身の羽毛は良質なものも多く
仕立て直すことで、ふんわり長く
気持ちよくお使いいただけることでしょう。

末次ふとん店では、羽毛ふとんも自店で作っています。
他の多くの店のように、羽毛ふとんのすべての作業を丸投げしているわけではなく
1枚1枚手作業でお作りいたしますので、安心しておまかせください。